2022.09.22株式会社シンクアロット・前出貴則さん

UXDセンターは、リビングライフ市場を主戦場とし、DX・デジタルマーケティング領域のパイオニアとなるべく集結した、20社総勢130名が在籍するプロフェッショナル・コンソーシアムです。多種多様なメンバーが集い、それぞれの強みを活かしたサービス・ソリューション開発を行っています。本連載では、UXDセンターで働くメンバーをご紹介します。今回は、他業種コラボ推進チームの前出貴則さんにお話を伺いました。

【UXD member vol.31】株式会社シンクアロット・前出貴則さん

まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。

2004年、新卒で株式会社NTTドコモに入社しました。ちょうど「おサイフケータイ」が普及し始めた時期で、今後は生活のあらゆることがケータイでできるようになると言われていました。自分もそのように未来を描く仕事がしたいと思い、入社を決めました。

入社後は、事業計画、サービス企画に関する仕事を担当した後、全社改革を推進するチームに異動することに。コンサルティング会社とともに、スマートフォンへの切り替えや、全社の仕組みづくりなどを推進しました。その仕事の中で、世の中に大きな影響を及ぼすコンサルタントの仕事を知り「面白そうだし、自身も成長できそうだ」と感じたんです。それがきっかけとなり、アビームコンサルティング株式会社に転職。業界問わず、大企業の新規事業立ち上げや中期経営計画の策定などに関わりました。特に自動車業界の今後を予測するプロジェクトは、全く無知の状態からいろいろ調べて、知識を得ていくのが楽しかったです。ただ、コンサルタントとして新規事業の立ち上げに携わるうちに、僕自身も新しいビジネスをつくってみたいと感じるようになり、2018年に同僚と共に株式会社シンクアロットを創業しました。


現在はどのようなお仕事を?

株式会社シンクアロットでは、経営コンサルティングと、幼稚園向け世界交流プログラムの提供の2つの事業を展開しています。今力を入れているのは、幼児向けの事業です。

実は独立した当初、何の事業をするかについては決まっていませんでした。ただ、自分の中で漠然と「何か良いことをしたい」と社会貢献の意識が芽生えて。これまで会社員として働いていたときの成長したいという気持ちとは、また違った想いでしたね。

特になんとかしたいと思ったのが、教育格差の問題。僕自身、石川県金沢市に生まれ、子どものときに世界と触れ合う機会はありませんでした。大人になって海外に行ったとき、ようやく自分の世界観が広がったのです。この経験はもっと若い頃からしておくべきだと感じました。そこでオンラインを使った日本の幼稚園と海外の幼稚園の交流プログラムを立ち上げようと考えました。

まずは、子どもたちのことを知るために1年間限定で英語教室を開催。子どもたちにとってどんなことが楽しくて、盛り上がるのかを実践を通じて学び、プログラムの内容を作り込みました。完成したのは、キャラクターと一緒に遊びながら世界中の子どもたちと交流できる、ストーリー仕立てのプログラムです。コロナ禍でオンラインが当たり前になったのも、私たちにとっては追い風でしたね。

保護者の方も、先生方も、そしてなにより子どもたちが喜んでくれるのがすごく嬉しいです。ある幼稚園児は、子どもながらに「人生変わった」と言ってくれて(笑)。とてもかわいかったですし、子どもたちの嬉しそうな声が何よりの支えです。100回開催も達成できて支援者も徐々に増えてきました。今後もっと活動を拡大していきたいです。


趣味や特技などはありますか?

創作活動が好きです。実は、上記のプログラムの教材として、絵本をつくったんです。ストーリーは自分でゼロから考えて、絵はデザイナーさんに依頼して描いてもらいました。初めての挑戦だったのですが、空想して物語を書くのが好きなのだと気づきましたね。仕事というより、趣味として今後も続けていきたいと考えています。

【UXD member vol.31】株式会社シンクアロット・前出貴則さん

前出さんがつくった絵本「ちきゅうフレンズ」。セブンたいちょうとペンギンのスカイが冒険をする

創作した絵本は、交流プログラムの設定に馴染んでもらうためのものなので、一般の販売はしていません。絵本で伝えたかったことは、「世界は違うように見えるけれど、同じところもたくさんある」「世界は遠くに感じるけれど、実はすごく身近だよ」の2つのメッセージ。世界を自然に、身近に感じる子どもが増えれば嬉しいです。


UXDセンターに関わることになったきっかけは?

過去にお仕事でご一緒したムーンプライドの中村さんからお誘いいただきました。当初は、オンライン型物件案内サービス 「Air-DAM(エアダム)」の営業活動に関する案件で、シンクアロットのメンバーとともに関わりました。その後、これからは「暮らし」をテーマに、他業種とつながりながら新たな価値をつくるプロジェクトに変わっていくという話を聞いて、ワクワクしたんです。コロナ禍で在宅ワークが普及したり、家への考え方が変わっていく中、僕も新しいマンションライフをつくる仕事をしてみたいと思い、本格的にジョインしました。


UXDセンターに入ってからはどんな仕事をしていますか?

大きく2つの仕事を担当しています。

1つ目は、長谷工不動産や長谷工コミュニティとともに、新しいマンション価値をつくる仕事です。従来のマンションは、購入が決まれば契約者との関係性は終わり、その後の暮らしを追うことはありませんでした。しかし今後は、住民の生の声を聞きながら、新たな価値づくりを進めたいと考えています。実際にはさまざまな制約もあるのですが、なんとか考え抜いて、これまでにない新しいマンションライフを生み出したいですね。

2つ目は、東京ホテル・観光&ホスピタリティ専門学校様での講義です。目標は「新しいホテルウェディングを生み出す」こと。学生たちは、僕たちUXDセンターの講義をもとに新規事業立ち上げの手順を学んだ上で、協賛している東京ドームホテル様にプレゼン。うまくいけば、東京ドームホテル様で実現するというものです。僕たちとしては、当然、その先にある「ホテルと暮らし」「結婚と家」の融合を考えています。

実際に今、学生に向けて講義をしていますが、僕自身も学生たちと話すのはとても刺激になりますね。2022年11月まで講義をする予定で、実際に結果が出るのが楽しみです。


UXDセンターにどんな印象を抱いてますか?

最先端な組織だと感じています。個人的にありがたいのが、デザイナーやマーケターなどクリエイティブな人たちとともに仕事ができること。これまで新規事業の立ち上げを手がけてきましたが、コンサルタント同士で仕事をすることがあっても、クリエイターとともにプロジェクトを進めることはありませんでした。UXDセンターでは、それぞれの力を補完し合いながら仕事を進めることができます。

たとえば住民との共創プロジェクトを考えるとき、企画は僕たちコンサルタントができるものの、実際に住民の方々にとって心に響くアプローチする手法を考えるのはクリエイターが得意だと思います。今後、クリエイティビティのある方々とともに企画していくのが楽しみですね。


UXDセンターで今後どんなことに取り組んでいきたいですか?

まずは、新しいマンションの価値をつくるサービスを立ち上げることが自分のミッションだと思います。今まで色々な人がチャレンジしていますが、実際は諸々の課題もあり、これまで実現できていません。クリエイターの力も借りながら、必ず実現させたいです。

ありがとうございました!

前出貴則 

前出貴則

2004年、株式会社NTTドコモに入社。事業計画を担当。その後、アビームコンサルティングに入社。大手企業の新規事業立ち上げや中期経営計画策定に携わる。2018年、株式会社シンクアロットを創業。経営コンサルティング事業と、幼稚園向け世界交流プログラム事業を手がける。

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