次世代の「住まいと暮らし」ビジネスを探求、
UXDセンターの目指すもの


次世代の「住まいと暮らし」ビジネスを探求、UXDセンターの目指すもの

UXDセンター(User eXperience Design Center)』とは、新時代における“至高の顧客体験をデザイン”するために、開かれた知の結集体としてのオープンイノベーションを実現する組織です。今でこそあちこちで言われ尽くしている“オープンイノベーション”ですが、どこよりも実体を伴った展開ができているのは我々だろうと自負しています」

そう語るのは、UXDセンターの立ち上げから関わってきたセンター長の木村健である。


そもそもの成り立ちは?

私自身、不動産業界のWebマーケティングといった分野に長らく関わってきましたが、不動産業界の販売スタイルや関連サービスには昔ながらの商習慣が残っていて、今の時代の消費中核層のニーズに対応しきれなくなっていると感じるようになり、いずれ業界全体としての根本的な変革は不可避だという確信を強めていました。デジタルやマーケティングの視点を持って顧客体験をデザインし直さないと生活者や変化し続けるトレンドについていけなくなるな、と。

とはいえ、この変革プロジェクトを実現するためには、長期的な戦略と多くのリソースが必要であり、中途半端な意気込みだけでは到底なし得ないことも明らかでした。そこで、問題意識を共有できる強力なパートナー探しを社内外でスタートさせます。そして、2013年頃、全く同じ意を持つ社内外要職の方々数名との知己を得ました。この出会いを通じて、私が長年抱えていた問題意識の輪郭がさらにくっきりと浮かび上がってくるようになりました。


本格的な始動に向けての動きは?

いざプロジェクトを立ち上げようとなってからは、私たちは毎週のように集まって、水面下で青写真を描き始めました。プロジェクトの準備を進めるのと同時にパートナー探しや社内でのロビー活動などにおよそ3年半を費やし、2017年春にいよいよUXDセンターが正式に発足します。

コンソーシアムとしてのUXDセンター、その知を結集させるまでの準備期間も大変でしたが、発足後も、それぞれのスキルを組み合わせ、かけ合わせながら結果を出すまで、さらなる挑戦の連続でした。

しかし、試行錯誤を経て1つ1つのプロジェクトを形にしていく中で、ようやくここにきて、目に見える成果が出始めています。長い種まきの時期を経て、ちらほらと花が咲き始めてきたのと同時に、五里霧中のような状況だった不動産業界において、目指すべき展望が見えてきました。


目指すべき展望とは?

私たちの基本原理は”マーケットアウト・プロダクトイン”。顧客目線に立ったサービスデザインやものづくりです。その目的は「お客様に最高の笑顔を届ける」こと。オーソドックスですが、顧客獲得を拡大していくための哲学は、最終的にはここに尽きるのです。

そのためには、10年先、20年先の未来の顧客を創り出して繋がっていくことも重要です。現在の消費中核世代から、デジタルネイティブな次世代の潜在ユーザーまでを見据えて、広く深く、いかにニーズを掘り起こし情報を届けていくか。

そこでまず、「接点となるWebメディアの開発」「顧客の属性分析・行動解析」「リード獲得から醸成・顧客化までの一貫したWebマーケティング」の3本柱から着手しました。


そこからどのような展開が?

現在、メディアを通して新たなマーケットを生み出すべく、自分スタイルにこだわり、憧れのリノベや住まい空間の理想像を追求する『ToKoSie(トコシエ)』や、働く女性・ママたちを応援し、食や子育ての多様性を提案・シェアする『アイスム』、未来の顧客である若年層をターゲットにした動画/ソーシャルメディア『GuuGoo(ぐーぐう)』チャンネルなどを展開しています。さらに、ユーザー参加型で住まいと暮らしのアップデートを図る『おうちdeおウチ Lab.』など、コンソーシアムならではの多様なリソースから、新しい展開が続々と生まれてきています。


今後目指す方向性は?

「UXD」センターとは「User eXperience Design」からつけた名前です。その名の通り“至高の顧客体験をデザインする”ために特別に組織されたプロフェッショナル集団。最大の強みは異業種のプロが集まっていることにあります。

コンサルティング、マーケティング、アナリスト、エンジニア、デザイナー、映像制作、芸能プロダクションなど、異なる分野で活躍している20数社130名以上の専門性の高いメンバーで構成されており、それぞれの持つスキルや発想がかけ合わさって化学反応を起こし、これまでにない新しいものが日々生まれていく磁場になっています。

その磁場に吸い寄せられるように、業界の壁を飛び越えたさまざまな企業とのコラボレーションが、すでに始まっています。UXDセンターの今後にご期待ください。

UXDセンター長 木村 健


Profile

木村 健UXDセンター センター長
木村 健

アナログ・デジタル問わず、あらゆる媒体で商業広告デザインやプロダクトデザイン、ブランド戦略を展開してきたクリエイターでありマーケター。1990年台半ばからさまざまな企業やクリエイターたちと協業し、コラボレーティブ・イノベーションに果敢に挑戦してきた。UI/UX/インタラクションデザイン領域を最も得意とし、Webメディアやアプリケーションデザイン分野で業界を跨いだインキュベーション活動を行っている。また、2007年頃からWeb/IT領域での教育の現場で講師兼メンターとして未来のクリエイター育成に貢献。
オープンイノベーション・コンソーシアムであるUXDセンターでは、初代センター長として立ち上げから参画。異業種プロフェッショナル集団の求心力である。

UXD Center

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