場が人の行動を規定する。
間取りが人の導線を作り、
コミュニケーションの形を変える。

イベントレポート,おうちdeおウチ Lab.アイスム

インタビュー:スープ作家 有賀薫 様

「食」を楽しみ、笑顔を届けるメディア『アイスム』がリニューアルしてから、2年が経ちました。『アイスム』で展開している「耳で楽しむおいしいスープレシピ」は、これまでの料理系メディアにはない、音声と一緒にお料理を楽しめる人気コンテンツですが、こちらに出演してくださっている、スープ作家の有賀薫様に、お話を伺いました。

アイスム「耳で楽しむおいしいスープレシピ」

<撮影:木村琢也(アイスム「耳で楽しむおいしいスープレシピ」より)>


2年以上『アイスム』にご出演いただいていますが、『アイスム』というメディアは、どのような印象ですか?

最初に、編集長の中辻さんからお声がけいただいた時、まだ『アイスム』のリニューアル前で、構想段階だったのです。どんなビジュアルになるのか、他にどんなコンテンツがあるのかなど具体的なことは決まっていなかったのですが、中辻さんとお話をする中で、「これは、面白いことができそうだな。」という直感がありました。

その頃、音声で何かできないかと思っていたのですが、中辻さんに相談したら、「音声コンテンツ、ぜひやりましょう!」と即答でした。既存のメディアは、コンテンツの形が決まっていたり、文字数や写真などの枠組みの制約がありますが、『アイスム』はこれから新しいメディアを作っていくという意気込みが、他のメディアとは全く違うと感じました。発想が自由でした。


『アイスム』で、新しくチャレンジしてみたいことはありますか?

料理本が好きで、好きな料理家さんもたくさんいます。いつも、色々な料理本を隅々まで読み込んでいるので、他の料理家さんが出していらっしゃる本のレシピを、私が作ってみるという企画などをやってみたいです。『アイスム』で連載されているリュウジさんの企画に近いでしょうか。

料理家の皆さんは、その時々の生活やニーズにフィットするレシピを考案していらっしゃいます。時代の暮らしに合ったものを作る人たちって、すばらしいなぁと思います。その料理家さんたちの思いが集約された料理書にフォーカスしてみたいんです。


有賀さんのご自宅には、ご自身で考案した「ミングル」というユニークなキッチンシステムを作られたとお聞きしました。使い心地はいかがですか?『TOKOSIE』にてご自宅の取材記事を掲載中

「ミングル」は、1カ所で『切る・焼く・洗う』をこなす独立した小さなキッチン兼ダイニングテーブルです。2年ほど使っていますが、とても快適です。キッチンとリビングの境目がなくなり、料理が負担にならなくなったと感じています。以前は、キッチンが奥にあったので、私が一人でお料理を作り、盛り付けて食卓に運びます。そうすると、家族はテーブルの上の完成された料理だけ目にすることになりますが、「ミングル」で料理をすれば、家族は私が作業している空気を感じ取ることができます。野菜を洗っている、お肉を炒めている、そんな様子を共有できるのです。一人きりで、キッチンに篭って作業をするというのは、孤独で、心理的な負担が大きかったので、気持ちがラクになりました。

「ミングル」がつなぐ空間

<写真:有賀薫様提供 「ミングル」がつなぐ空間>

20年以上、分譲マンションに住んでいましたが、間取りとか家事導線については疑問を持たずに生活してきました。でも、子供が独立して家を出たタイミングで生活を見直した時に、「住まいは自由に発想した方が良い」ということに気がついたのです。

場が人の行動を規定する。間取りが人の導線を作り、コミュニケーションの形を変える。子供が大きくなるまでは、住まいの形に疑問を持っていませんでした。自分がこう動きたいと思った時に自分に合った動き方ができる。「ミングル」を作ってみて、それが、どのくらい大きな意味を持つかということを体感することができました。今の時代に合った、自分らしい暮らし方ができるといいなと感じております。

家族とのコミュニケーション導線を考えた空間

<写真:有賀薫様提供 家族とのコミュニケーション導線を考えた空間>


アイスム
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『アイスム』は、がんばる日も、がんばらない日も、あなたらしく。というコンセプトで、これからも新しい“食”生活にチャレンジして参ります。

アイスム