vol.20プロデューサー/編集企画古園麻子さん
UXDセンターは、リビングライフ市場を主戦場とし、DX・デジタルマーケティング領域のパイオニアとなるべく集結した、20社総勢130名が在籍するプロフェッショナル・コンソーシアムです。多種多様なメンバーが集い、それぞれの強みを活かしたサービス・ソリューション開発を行っています。本連載では、UXDセンターで働くメンバーをご紹介します。今回は、自分らしい部屋作りと暮らしを楽しむウェブマガジン『ToKoSie』で培った繋がりを活かしながら、『おうちdeおウチ Lab.』で編集企画を担当する古園さんにお話を伺いました。
まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。
大学生の頃、先輩から紹介されて、『POPEYE』『Hanako』『an・an』などを発行する株式会社マガジンハウスで『Hanako』の編集アルバイトを始めました。出版業界にはあまり興味がなかったのですが、Hanako編集部の人たちの楽しそうに働く姿をみて、自分もこんな生き方をしてみたいと思うように。そこで当時のHanako編集長に相談したところ、卒業後はフリーランスのライターとしてマガジンハウスの仕事を中心に受けさせていただくことになりました。
当時の『Hanako』は飲食店を多く取材することもあり、体力仕事な面もあります。5年ほど経った頃、自分の働き方に限界を感じ始めました。そこで、一度会社員として働いてみようと、転職活動をして2004年に株式会社マイナビに入社しました。そこでは、自社サイトのコンテンツをつくるほか、ユーザーへのヒアリングやイベント開催など、さまざまな仕事を経験しました。企業や転職者の考え方にたくさん触れられたのは、非常に面白い経験でしたね。
その後、フリーライター時代にお世話になっていた『Hanako』の編集者さんからマガジンハウスのカスタム事業部に誘われました。そこで、2013年に独立。フリーランスとしてプロデューサー・編集企画を手がけています。
趣味や特技などはありますか?
父の転勤で、小5から中3までアメリカのニュージャージー州で暮らしていました。そのため、日常レベルの通訳や翻訳もできます。大学時代には、吹奏楽をしていたことがきっかけで、当時伝説的だったアメリカの指揮者フレデリック・フェネル氏のアテンド通訳をすることに。そのご縁で、書籍『MUSIC!フレデリック・フェネル、語る』を出版しました。今も楽器は大好きで、3年前からフラウト・トラヴェルソという古楽器を習っています。日本の楽器も好きで、阿波おどりでは篠笛を吹いています。
地元・神楽坂の阿波おどりで篠笛を吹く古園さん。
2016年からは山歩きも始めました。それまでは完全にインドアだったんですが、趣味の写真を屋久島で撮ったことがきっかけで、ハマりました。今も月1回はどこかで山歩きをしています。いつもヘロヘロになってしまうので、なんとか体力をつけようと、昨年は古武術を開始。自分が使ったことのない身体の使い方ができて、面白いですね。ハマり出すと止まらないタイプなので、昨年は週に3日間も通っていました(笑)。
長野県にある北八ヶ岳の高見石小屋にて。
現在はどのようなお仕事を?
マガジンハウスのクロスメディア事業局で、プロデューサーとしてさまざまな企業のブランドブック、カタログやブランドサイトの立ち上げや運営に携わっています。具体的には、進行管理や予算管理、ディレクションなどがメインの仕事です。企業様の性格や何を望んでいるのか、どんな人間関係があるのかなどにも気を配りながら、企業様の立場にたって企画を提案しています。
特に印象に残っているのは、UCCグループのお客様向けマガジン『good coffee Smile』です。立ち上げから現在に至るまで、8年間に渡って関わっています。企業のことを深く知ることはもちろんのこと、UCC様においてはコーヒーについても知り尽くさなければいけません。また海外取材が多く、コーディネートの調整や、直前での構成変更などもあり、常に現場と企業様と密に対応させていただきました。大変だった分、思い入れも大きいです。
UXDセンターに関わることになったきっかけは?
2020年に、『ToKoSie』編集長を務めるマガジンハウスの高木さんから、『おうちdeおウチ Lab.』のイベント記事を書いて欲しいと頼まれたことがきっかけです。私は仕事をする上で必ず、「媒体の目的は何か」を考えるようにしているのですが、『おうちdeおウチ Lab.』は暮らしをアップデートするためのプラットフォームであり、とても新しい感覚のメディアだなと感じています。
UXDセンターに入ってからはどんな仕事をしていますか?
マガジンハウスが制作担当をしている『ToKoSie』では、「家づくりやインテリアにこだわる暮らし」を一つのカルチャーとして、読者とともに盛り上げていくためにさまざまな専門家へ取材をしています。『ToKoSie』のカルチャーや人脈を活かして、『おうちdeおウチ Lab.』のコンテンツ制作の一部をサポートさせていただいています。イベント企画から打ち合わせ、現場の取材の同行、記事作成まで担当しています。
『おうちdeおウチ Lab.』村上直子さんのイベントにて。
オンラインで視聴者と現場をつなぐ、ライブイベント企画をサポートしているのですが、ゲストの方々と現場でお会いしてお話を伺うたびに毎回勉強になります。その方の世界観に触れて、また遊びに行きたいなと思うことが多いですね。特に印象に残っているのは、ディスプレイデザイナー・インテリアスタイリストさんのみつまともこさんのイベント。おうちの中が本当に美しくて、視聴者さんも盛り上がっているのが印象的でした。みつまさんのアイデアは取り入れやすいものばかりで、私も参考にしています。よくカメラマンさんとも話すのですが、取材イベントが終わるごとに自分の暮らしを見直してしまいますね(笑)。
UXDセンターにどんな印象を抱いてますか?
プロフェッショナルな人たちが集まっている印象です。しかも、何かヒエラルキーがあるわけでもなく、いろいろなチームが重なり合って、どんどん面白いことをしていこうというエネルギーがあります。会社を超えた組織のパワーを感じますね。新しい仕事の形だなと思います。
UXDセンターで今後どんなことに取り組んでいきたいですか?
『おうちdeおウチ Lab.』に興味を持ってくださる企業様にアクションをしていくなど、マネタイズにもつながるような面白い企画をつくっていきたいです。現在は関東圏のご自宅を取材することが多いのですが、他のエリアにいったり、幅広いジャンルのイベントを企画したいですね。「暮らし」という正解のないテーマだからこそ、さまざまな題材を取り扱っていきたいです。
ありがとうございました!
Profile
古園麻子プロデューサー・編集企画
大学卒業後、フリーランスライターとして、株式会社マガジンハウスの『Hanako』『an・an』『POPEYE』を担当。2004年に、株式会社マイナビに転職。Webエディターとして、自社サイトのコンテンツ企画編集を担当。2013年に独立。株式会社マガジンハウスのカスタム事業部のプロデューサーとして、さまざまな企業の社内報、ブランドブック、カタログやブランドサイトの立ち上げや運営に携わる。著書に、『MUSIC!フレデリック・フェネル、語る』。
ToKoSie おうちdeおウチ Lab.