vol.17ファッションモデル斉藤アリスさん
UXDセンターは、リビングライフ市場を主戦場とし、DX・デジタルマーケティング領域のパイオニアとなるべく集結した、20社総勢130名が在籍するプロフェッショナル・コンソーシアムです。多種多様なメンバーが集い、それぞれの強みを活かしたサービス・ソリューション開発を行っています。本連載では、UXDセンターで働くメンバーをご紹介します。今回は、自分らしい部屋作りと暮らしを楽しむウェブマガジン『ToKoSie』で、ライターやYouTubeチャンネルのモデレーターを務める斉藤さんにお話を伺いました。
まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。
日本人の母とオーストリア人の父のもとで生まれ、4歳のときに来日しました。愛知県で幼少期を過ごし、大学では環境保全について学びたいと明治大学農学部に進学。大学生のときにスカウトされ、モデルの仕事を始めました。デビューして初めて載った雑誌が、株式会社マガジンハウスの『an・an』でした。大学を卒業後、生まれの地であるロンドンで暮らしてみたいとロンドンの美術大学院に進学。ジャーナリズムを学んで、「ヨーロッパのカフェめぐり」をテーマに修士号を取得した後、日本に帰国しました。
帰国したタイミングは、ちょうど『ananweb』が立ち上がった時期で、フリーランスのライター兼モデルを務めることとなりました。その後、私がカフェめぐりを専門として学んでいたこともあり、『Hanako』でも記事を書くようになりました。
カフェめぐりを専門に学び、現在はライター兼モデルとして活動。
趣味や特技などはありますか?
カフェめぐりはもちろん大好きですが、食べる仕事が多いため、休みの時間は運動をしてカロリーを消費するようにしています。現在は週1回社交ダンス、週4回キックボクシングに通っています。キックボクシングはすごく汗をかけるし、ストレス発散になりますね。
社交ダンスは2年前から始めました。元々クラシックバレエを習っていたのですが、団体でみんなで合わせるのは苦手で。しかし社交ダンスは、自分と自分のパートナーとで合わせるものです。自分のペースでできるし、年を取ってもずっとできるので、非常に楽しいですね。また、社交ダンスは大人の社交場としての機能もあります。素敵な人たちと知り合えるのも魅力の一つです。
現在はどのようなお仕事を?
カフェめぐりやリノベーションを専門に、『ToKoSie』をはじめ、『Hanako』『食べログマガジン』など、複数の媒体でモデル兼ライターとして活動しています。企画からお店の選定、執筆まで一貫して関わっています。
2017年には、著書『斉藤アリスのときめきカフェめぐり』も発売しました。
UXDセンターに関わることになったきっかけは?
2016年、マガジンハウスの高木さんから『ToKoSie』でライターをしてみないかと誘われました。『Hanako』で担当したリノベーション企画記事を読んでくれたんです。。正直なところ、自分の専門はあくまでカフェめぐりだし、リノベーションの取材は実際のお宅に伺うならではの難しさもあります。最初は自分にできるのか不安でしたが、高木さんから背中を押され、月1本記事を担当することになりました。
UXDセンターに入ってからはどんな仕事をしていますか?
現在は、『ToKoSie』の執筆に加えて、YouTubeチャンネルのモデレーターやInstagramの運用を担当しています。高木さんはライターのセンスを重視しながら書かせてくれるので、すごくやりやすいですね。ライター仲間もみんな光るところがあって、刺激になります。
自分にとって転機になったのは、2年目に自分の家をリノベーションしたこと。自分事として体験することで、さらに仕事が楽しくなりましたね。また、取材で出会う人たちはすごく魅力的な人ばかりなんです。そもそも、ただ住むためだけであれば、賃貸でいいはず。賃貸だって、不便ではありません。リノベーションをするのは『人生を豊かにしたい』という思いがあるからこそです。暮らしや住まいについて向き合い、そこにお金を投資できる人たちはすごく素敵だなと思いましたね。私自身、リノベーションをしてみて、自分の暮らしが豊かになったことを実感しました。暮らしを1秒1秒豊かにすることが究極の幸せであり、贅沢だと思います。
建築家・大内久美子さんの自宅。「ToKoSie」の記事はこちら。
特に印象に残っているのは、建築家の大内久美子さんの自宅です。46平米という限られた面積に対して、とても広く感じました。この家のポイントは、家具がすべて作り付けであること。作り付けにすることで、空間効率を最大化しているのです。すごく居心地がよくて、思わず居座ってしまいましたね(笑)。YouTubeチャンネルでは、大内さんの人柄も分かる仕上がりになっているので、そちらもおすすめです。
仕事におけるポリシーは?
ファッションモデルの仕事は、自分が表に出る仕事です。一見、自分をアピールする仕事のように感じますが、実はその逆。「この服はどうしたらもっと売れるかな」「どうやったらこの靴がきれいに見えるかな」と考えることを大事にしています。それは今のライターの仕事にもつながっていますね。「読者にどうやったら一番素敵に見えるかな」「このリノベーション住宅を、どう感じてもらえるかな」と考えながら仕事をしています。特にYouTubeでは、動画なのもあり、住んでいる方々の暮らしの情景や人柄が分かるように工夫しています。
TOKOSIE channelでモデレーターを務める斉藤アリスさん。
YouTubeやInstagramでは、読者さんから感想をいただいたり、有名な建築家さんから推薦の声をいただいたり、励みになることも多いですね。自分が伝えたい思いが伝わっていることが分かると、非常に嬉しくなります。
UXDセンターにどんな印象を抱いていますか?
長谷工グループのバックアップのもとでメディアを運営できるのは、とても恵まれた環境だと思います。私は仕事上、さまざまなメディアに携わっていますが、ここまで自由にやらせてもらえる場はなかなかありません。よく取材交渉する際も「このメディアは何のためにやっているんですか?」と聞かれるんですが、趣旨を説明すると、感心されます。自分たちの目指したい世界観に向かって歩んでいく、素敵な環境だと思います。
実は『アイスム』や『GuuGoo』など、ほかのメディアの存在を知ったのは、すごく最近なんです。UXDセンターについて、ずっと理解しないまま『ToKoSie』の執筆を担当していました。横の連携が増えれば、もっとできることが増えるのではと思いますね。それぞれのノウハウを持ち寄った意見交換会なども実施したいです。
UXDセンターで今後どんなことに取り組んでいきたいですか?
『ToKoSie』は、もっと大きな、誰にでも知られるメディアになるべきだと思います。そのためには、もっと努力しなければいけないと感じています。
ただ、高木さんがよくおっしゃる通り、小手先の技術に頼り、質を下げた記事を量産するようなことは絶対にしたくありません。「リノベーション界のGUCCI」といわれるような存在として、『ToKoSie』のプライドを持ち、着実に成長させていきたいです。
ありがとうございました!
Profile
斉藤アリスUXDセンター 『ToKoSie』ライター
1988年生まれ。モデル、ライター。オーストリアと日本のハーフ。『MORE』『an・an』『美的』など40誌以上の雑誌や広告で活躍。明治大学農学部を卒業後、ロンドンの美術大学院にてジャーナリズムの分野で修士号を取得。現在はモデル業に加え、ライターとしても活躍中。世界のカフェを巡るカフェマニアで、これまで世界20カ国以上のカフェを訪れ取材を続けてきた。著書に『斉藤アリスのときめきカフェめぐり』。
世界のカフェを紹介するインスタグラムはフォロワー3万人以上。