vol.15フリーランス編集者虫明麻衣さん
UXDセンターは、リビングライフ市場を主戦場とし、DX・デジタルマーケティング領域のパイオニアとなるべく集結した、20社、総勢130名が在籍するプロフェッショナル・コンソーシアムです。多種多様なメンバーが集い、それぞれの強みを活かしたサービス・ソリューション開発を行っています。本連載では、UXDセンターで働くメンバーをご紹介します。今回は、「食」を楽しみ、笑顔を届けるメディア『アイスム』でエディターを務める虫明さんにお話を伺いました。
まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。
子どもの頃から書くことや本を読むことが好きだった影響で、就活ではマスメディアを中心に受けました。新卒ではご縁があった朝日新聞社に入社。大学時代に商学部でマーケティングを学んでいたのもあって、広告局で営業や広告記事の編集を担当しました。
母からは、就職するときに「朝日新聞の名刺があればきっと誰にでも会えるし、どんな仕事もできるけれど、いつかは自分の名前で仕事できるようになれるといいね」と言われていました。その影響もあってか、私自身もいつかは自分らしい働き方で、自分の名刺で仕事をしたいとどこかで考えていました。そこで、2回の産休育休を挟んで、約12年間勤めた新聞社を退職。2017年からフリーランスとしてライティングや編集の仕事を始めました。
趣味や特技などはありますか?
会社員を辞めた頃から野球観戦を始めました。夫に「ビールおごるから行こうよ」と東京ヤクルトスワローズの観戦に誘われたのがきっかけです。昨シーズンは日本一を達成して大盛り上がりでした!これまでずっと負け続けていたので、人生なかなか捨てたもんじゃないなと思いましたね(笑)。特に好きなのは、ベテラン選手の坂口智隆選手。私とほとんど年が変わらないのに頑張っている姿がとても素敵です。
神宮球場の写真に「東京ヤクルトスワローズの本拠地、神宮球場。虫明さんのnoteには、観戦エッセイも。
ファッションも大好きです。大学生の頃からバイト代はすべて洋服につぎ込んでいました。仕事のモチベーションは、好きなブランドの洋服を買うことですね。最近はYouTubeを見ながら自己流で筋トレをしているんですが、洋服を一番楽しめる体型でありたいという思いで頑張っています。
現在はどのようなお仕事を?
フリーランスとして独立してからは、新聞社時代の仕事を受けたり、大学の仕事をしたりなど、さまざまなお仕事をしています。特にジャンルは決めておらず、取材や編集をしたり、コラムを書いたりすることもあります。現在は『アイスム』の編集者としての仕事が多くを占めています。
UXDセンターに関わることになったきっかけは?
『アイスム』編集長の中辻さんとは、元々はTwitterつながりの「ママ友」だったんです。11歳になる息子が生まれた頃に、同時期に出産予定のママさんたちとコミュニティができて、そこで仲良くなったのがきっかけです。中辻さんが芸能プロダクションに勤めていた頃から、何度か仕事をご一緒しました。
2019年頃、独立を決めた中辻さんから、「食を通して自己肯定感を上げるメディアを一緒に作らないか」と誘われました。私はずっとメディアの仕事をする中で、広い意味で「世界をより良いものにしたい」と考えていたものの、「世界を変える」のは簡単ではないことを痛感していました。でも、「食に関するメディア」を通じて、身近なことから人の気持ちを軽くするということは、私にも少しは貢献できるかもしれないと感じたんです。
自分自身のことを振り返ってみても、仕事が忙しくて家事がおろそかになっていたときなど、「主婦なのにごはんをちゃんと作れないってどうなんだろう」「おいしいごはんをつくれない自分が嫌になる」ともやもやした気持ちを抱えていたことがありました。でも、そんなふうに感じる必要は、本当はなかったんですよね。そのときの自分のように、料理やおうちごはんのことで、自己肯定感を下げてしまう人をなくしていこう、という『アイスム』が目指すビジョンに共感しました。
ちなみに、「がんばる日も、がんばらない日も、あなたらしく。」のキャッチコピーは私がサウナで考えたものなんです(笑)。「がんばらなくてもいい」と、今しんどい人に言ってあげたい。でも、がんばっている人たちに対して、「え?がんばりすぎじゃない?」と嘲笑することはしたくありません。がんばっていること自体は素晴らしいことですから。がんばらない日だってあるし、どっちがあってもいいんだよという思いをキャッチコピーに込めました。
虫明さんの長男が手作りしたスパムおにぎり。
UXDセンターに入ってからはどんな仕事をしていますか?
企画から担当記事のスケジューリング、ほぼすべての記事の編集を担当しています。
特に印象に残っているのは「となりのおうちの『1週間ごはん』」という、一般家庭の1週間の食卓を写真に残してもらい、おうちごはんの取材をする企画です。何品も料理が並ぶ日もあれば、ファストフードを買ってくる日もあって。中にはお母さんやお父さんが忙しいからとお子さんが作ってくれる日もあったりして。日常の物語を感じて、すごく愛おしい気持ちになりますね。取材ではいつも泣きそうになります。
料理家さんに取材することも多いので、学ぶこともたくさんあります。「にんじんの皮はむかなくてもいいんだ」「タマネギはこうやって切ればいいんだ」など、すごく勉強になりますね。ほかにも「プロでもシンクは散らかるんだな」「油ははねるんだな」と感じることもあって(笑)。できあがった料理の写真を見るとすごくきれいだけど、実は完成までには私たちが普段目にしているような光景が広がっているんだなあと、勇気づけられます。
アイスムで連載中の「リュウジのレシピトレード」の撮影風景。
「毎回ゲストを迎えての撮影で、現場も盛り上がり、私もとても勉強になります。」と虫明さん。
読者さんからの感想をいただけるのもうれしいですね。11月に開催したEVOLOVEキャンペーンにて、元TBSアナウンサーの枡田絵理奈さんとオムライスをつくるインスタライブを開催したとき、「1時間でこんなにおいしいものがつくれるんだ」「これなら私も作れるかもしれない」などの感想をいただきました。皆さんの自己肯定感が少しでも上がって、前向きに感じてくれるといいなといつも考えているので、このような反応をいただくと本当にうれしいです。
UXDセンターにどんな印象を抱いてますか?
会社員として働いてきた期間が長かったので、フリーランスや独立している方が集まっている場所はすごく新鮮です。それぞれキャリアは違うし、できることも違うけれども、そんな多種多様な人たちを活用するのは、組織として理想的な形だと思います。個人的にも、今の働き方が気に入っていますが、一人でやっていけるんだろうかと不安を感じることもあるので、UXDセンターの皆さんを見ているとすごく励みになります。
UXDセンターで今後どんなことに取り組んでいきたいですか?
『アイスム』の目指す姿は、立ち上げ当初から変わらず、おうちごはんを担う人たちがもっと楽しみながら、自己肯定感を下げることなく、「自分ってがんばっているな」「これはこれで幸せだな」「明日もがんばろう」と前向きになれる社会をつくることです。今後はメディアにこだわらず、新たな挑戦もしたいですね。
またこれまで、『GuuGoo』や『HiM Films』、『おうちdeおウチ Lab.』とのコラボを進めてきました。UXDセンターには才能がある人たちがたくさんいるので、今後もコラボレーションを進めていきたいですね。今はオンラインでなかなか雑談しにくい状況ですが、コミュニケーションを深めて新しいつながりを生み出していきたいです。
長男が冬休みの宿題「お味噌汁を作る」のためにお出汁を取っているところを撮影。
長女は大好物のフレンチトースト作りにはまっているそうです。
ありがとうございました!
Profile
虫明麻衣UXDセンター 『アイスム』エディター
2006年、朝日新聞社に新卒で入社。広告局で広告営業や広告記事の編集を担当する。2017年にフリーランスとして独立。編集者、ライターを務める。アイスムでは、「コウケンテツの『つくってみよう!休日かぞくごはん』」「テイクアウトのある風景」「おうち居酒屋ツレヅレハナコ」などを企画から担当。好きな場所は神宮球場、好きな飲み物は神宮のビール、好きなものはヤクルトスワローズの一勝。最近の趣味はライカで写真を撮ること。
note 虫明 麻衣(Mai Mushiake) アイスム