2021.12.10株式会社AGプラス/
多摩大学経営情報学部専任講師・豊澤栄治さん

UXDセンターは、リビングライフ市場を主戦場とし、DX・デジタルマーケティング領域のパイオニアとなるべく集結した、20社総勢130名が在籍するプロフェッショナル・コンソーシアムです。多種多様なメンバーが集い、それぞれの強みを活かしたサービス・ソリューション開発を行っています。本連載では、UXDセンターで働くメンバーをご紹介します。今回は、長谷工グループ全体のデータを解析するアナリティクスチームの豊澤さんにお話を伺いました。

【UXD member vol.12】株式会社AGプラス/多摩大学経営情報学部専任講師・豊澤栄治さん

まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。

大学在籍時に証券アナリスト試験に科目合格し、1997年に東洋信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)に入行しました。しかしずっと抱いていた音楽の夢が捨てられず、退職。住所不定・無職・自称ミュージシャンの時代を過ごしました。間もなくして音楽で食べていくのは厳しいと悟り、転職活動を開始。とはいえ、日本の金融業界が元ミュージシャンを受け入れてくれるわけがなく、IT業界に的を絞り、SPSS(現・IBM)に入社しました。当時はデータマイニングという言葉が流行っていて、分析スキルがいずれ役立つのではと考えたからです。外資系で英語も使えましたし、統計やデータ分析の研修をしっかりやっている会社だったので、非常に勉強になりました。そこでの経験をもとに、2001年に興銀フィナンシャルテクノロジー(現・みずほ第一フィナンシャルテクノロジー)に入行。同僚は数学・物理が趣味みたいな人たちばかり。ついていくのに必死でした。2006年には、ソシエテジェネラルアセットマネジメント株式会社(現・Amundi Japan)に転職し、ファンドマネージャーを務めました。業界では有名なマーサーMPAアワードを受賞するなど高パフォーマンスであったことから,GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)からも受託することができました。

金融業界ではやり切った感があり、2013年にインターネット広告を事業とするロックオン(現・イルグルム)に転職。小さい会社だけど面白そうだし、広告効果測定プラットフォームのアドエビスではデータに関する知見を生かせそうだと思ったからです。著書として『楽しいR』『Rビジネス統計分析』も出版しました。出版の影響で仕事の相談もいただくようになり、2015年には、自身の会社であるAGプラスを立ち上げ。2020年からは多摩大学の講師を務めています。


趣味や特技などはありますか?

元々ミュージシャン志望だったのもあり、自分で曲を作るほど音楽が好きです。音楽を聴くのも好きで、乃木坂46を追っかけて台湾に行ったり、BABYMETALを追いかけてロンドンやテキサスにも行ったりもしました。僕自身の夢が小室哲哉になることだったので、現在も小室哲哉ファンクラブに入っています。


現在はどのようなお仕事を?

AGプラスは、意思決定のためのデータ活用を進める会社です。データサイエンティスト、画像処理エンジニア、データエンジニア、マーケティングコンサルタントのチームでビジネス課題に取り組んでいます。具体的には、テレビ通販の売上要因分析、消費財メーカー広告費用対効果分析、EdTechベンチャーの顧客行動分析等を手掛けています。

多摩大学においては、マーケティングサイエンスやデータ分析の授業を担当しています。着任がコロナ禍だったので、はじめはオンラインの授業だけでした。2020年の秋学期から徐々に学生と対面で関わるようになりましたね。


UXDセンターに関わることになったきっかけは?

2016年、ロックオンで同僚だった辻井さんからUXDセンターを手伝ってくれないかと言われたのがきっかけです。不動産業界はあまり関わったことがないし、新しい取り組みにわくわくしましたね。

その後、UXDセンター長の木村さんと面談。データ分析について抱えている課題感をお聞きして、その場で「僕だったらこうする」とご提案しました。それから定期的にUXDセンターに参加するようになりましたね。


UXDセンターに入ってからはどんな仕事をしていますか?

これまで、長谷工グループのマンション販売に関するデータや広告のデータを用いて、分析を進めてきました。たとえば、ある市町村のマンションを購入した人は、もともとどこに住んでいたのか、どんな勤め先かなどを分析。マンションのある地域ごとの傾向が違っていて非常に面白かったですね。

現在はアナリティクスチームで、データやKPIのとりまとめを担当しています。


UXDセンターにどんな印象を抱いてますか?

UXDセンターは、経営学的にも非常に面白い組織だと感じています。大きな組織が新しいイノベーションを起こすための方法はある程度確立されていて、UXDセンターの組織形態に近いものが必要と言われています。高橋社長や木村さんにお伝えしたところ、長谷工グループでプレゼンさせていただく機会をいただきました。

以下の図は、早稲田大学の入山章栄先生の「世界標準の経営学」にならって、UXDセンターの位置づけを示したものです。多くの企業はX軸である「知の深化」に力を入れます。効率化やコストカットに力を入れるのです。一方でイノベーションを起こすためには、Y軸の「知の探索」が重要になります。新しいことを、よく分からないけれど、やってみようと行動してみることです。しかしほとんどの会社は3年くらいで結果が出ずにやめてしまいます。UXDセンターは、GuuGooやHiMなど、一見よくわからないし収益にすぐには繋がらなそうだけど面白そうな取り組みをずっと続けていることも強みだと考えます。それがイノベーションにつながると感じますね。

【UXD member vol.12】株式会社AGプラス/多摩大学経営情報学部専任講師・豊澤栄治さん

また、人材の多様性も魅力的です。新卒採用で長谷工のカルチャーをしっかり受け継いでいる人材、多種多様なバックグラウンドをもった人材がコラボしています。学術的なレベルでも、UXDセンターは非常に面白いチームだと考えています。


UXDセンターで今後どんなことに取り組んでいきたいですか?

長谷工グループには、長谷工グループだからこそ持っているデータがあります。それをもとに新たなサービスに貢献できたらうれしいですね。さまざまな業界の会社に使っていただけるようなプロダクトを作っていければと思います。

また私個人としては、学術的な面でもUXDセンターに関われると感じています。今まで取れなかったデータが手に入れば、新規性の高い研究につながります。UXDセンターでの成果を学術の世界にも広めていきたいですね。

ありがとうございました!

豊澤栄治 

豊澤栄治

1997年に東洋信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)に入行。2000年、SPSS(現・IBM)に入社。統計やデータ分析を経験。2001年に興銀フィナンシャルテクノロジー(現・みずほフィナンシャルグループ)に入行。機関投資家向けコンサルティングを行う。2006年には、ソシエテジェネラルアセットマネジメント株式会社(現・Amundi Japan)に転職し、ファンドマネージャーを務める。2013年、インターネット広告を事業とするロックオン(現・イルグルム)に転職。マーケティングメトリックス研究所の所長を務める。2015年、ファンコミュニケーションズに転職。兼業で自身の会社であるAGプラスを立ち上げる。2020年より、多摩大学経営情報学部講師。学術分野では、本名の崎濱栄治で活動している。著書に、『楽しいR ビジネスに役立つデータの扱い方・読み解き方を知りたい人のためのR統計分析入門』『Rビジネス統計分析』論文に、『コンピュータービジョンによる広告画像要素のクリック訴求効果の検証』『アンサンブル学習とLDAの統合による動画広告効果の要因分析』など。

株式会社AGプラス多摩大学