vol.6株式会社ピークエンタテインメント甲田錠司さん
UXDセンターは、リビングライフ市場を主戦場とし、DX・デジタルマーケティング領域のパイオニアとなるべく集結した、20社総勢130名が在籍するプロフェッショナル・コンソーシアムです。多種多様なメンバーが集い、それぞれの強みを活かしたサービス・ソリューション開発を行っています。本連載では、UXDセンターで働くメンバーをご紹介します。今回は、ぐーぐうな暮らしのためのエンタメ動画メディアGuuGoo(ぐーぐう)プロデューサーの甲田さんにお話を伺いました!
まず、簡単に自己紹介をお願いいたします。
子どもの頃からお笑いや音楽、映画などのエンターテインメントが大好きで、コンテンツを作るのがずっと夢でした。テレビ局の制作を経て、2007年に大手芸能プロダクションに入社。数多くのアーティストのデジタルプロモーションを担当させていただきました。ちょうどガラケーからスマホに移行した時期で、音楽もCDから配信がメインになったり、芸能人によるブログが流行したりなど、まさにデジタルへの過渡期。自分が携わったプロモーションで、無名だったタレントがどんどん有名になっていくことに、非常にやりがいを感じました。
しかし会社のノウハウで成果が出た面があるのも事実です。成功体験が増えるにつれて、本当の自分の力を試したくなりました。そこでまず、YouTubeのゲーム実況など、所属タレント主体の形にこだわらない新規事業開発に関わりました。事務所の看板が通用しないメディアでのチャレンジは楽しかったし、やりがいも大きかったです。会社化することで正真正銘、自分の力で新しいエンターテインメントを生み出そうと、2017年に株式会社ピークエンタテインメントを設立し、今に至ります。
趣味や特技などはありますか?
多趣味なんです。まずエンターテインメントが大好きなので、映画、アニメ、ゲームなどジャンル問わず何でも興味があります。普通の人より詳しい自信がありますね。珍しい趣味としては、裁判の傍聴によく行きます。
特に打ち込んでいる趣味は、ピアノと筋トレです。自宅の仕事部屋には、ピアノと筋トレ器具があるんです(笑)。どれも誰かに教えてもらうのではなく、独学で身に付けています。独学する理由は、プロセスが大事だから。たとえばピアノで曲が弾きたいと思ったとき、それを目的にしてしまうと、手段はいかに効率化できるかばかりを重要視しています。それよりも独学で、時間がかかってもいいから自分で学ぶ。挫折や失敗も含めて学べることが多いと思いますね。ピアノは22歳のときにはじめましたが、今ではYouTubeで「弾いてみた」で上がっている曲は大体弾けるようになりました。
現在はどのようなお仕事を?
社名であるピークエンタテインメントの「ピーク」は、チラ見するという意味です。エンターテインメントがきっかけとなって、人々が今まで興味がなかったものに興味を持つ機会を生み出せたらと考えています。そのため、何屋さんかは具体的には決めていません。映像作品の制作や企画、リアルイベントのキャスティングなどさまざまなお仕事をしています。人のつながりからエンターテインメントを使って、新しい仕掛けを常に作り出しています。
今後は自社が主導となって新しいエンターテインメントを作って、市場を形成し、ビジネスモデルを生み出したいですね。
UXDセンターに関わることになったきっかけは?
2017年末に、データアナリティクスチームを率いる方に紹介されたのがきっかけです。当時はアイスムやトコシエが立ち上がったばかりの時期で、今後は動画を主としたエンターテインメントコンテンツを立ち上げたいとのことでした。これまで不動産業界とお仕事をする経験なんてありませんでしたし、面白そうだと詳しい話を聞きに行きました。
プロジェクトに関わる方々と初めてお会いしたとき、「長谷工グループはこれまで家やマンションなどの『住まい』を作る事業を進めてきたけれど、今後は家の中に住んでいる人たちを豊かにしたり、人の生活を満足させてアップデートするような『暮らし』のサービスが必要だ」とおっしゃっていたんです。
不動産業界が新しい切り口で挑戦しようとしていることに驚きましたし、その考えに深く共感しました。前職ではタレントありきのプロデュースが多かったため、キャストに依存せずに、新しいメディアを一から作るのも面白そうだと感じました。
「GuuGoo」撮影現場にて
UXDセンターに入ってからはどんな仕事をしていますか?
当初は、動画マーケティング担当としてジョインしました。まずは、「食」を楽しみ、笑顔を届けるメディア『アイスム』で、動画企画やフジテレビ系番組コラボなどを担当。ほかにも長谷工グループのPR動画やUXDセミナーの配信動画にも携わりました。
現在は主にGuuGooのプロデューサーを担当として、2018年にスタートしたYouTubeチャンネル「GuuGoo」やInstagram「HiM Films」などを運用しています。
当時は、YouTubeは炎上して人気を出すような風潮がありましたが、あえてその流れと逆行して、とことん平和な日常を描いたチャンネルを作ろうと考えました。当時5分くらいの尺が主流だった中で、30分と長尺に。無理にオチを付けることもしないし、演者である芸人さんにはボケないでほしいと伝えました。普段の日常の一部としてエンターテインメントを捉える、新たなエンターテインメントの形を提案したのです。
演者さんたちの力もあって、徐々に引き合いも増え、今では地域や企業からご一緒したいとのお誘いもいただけるようになりました。愚直にコンセプトを貫くことで、ほかには真似できないコンテンツを作り上げていると実感しています。
「GuuGoo」撮影現場にて
UXDセンターにどんな印象を抱いてますか?
スペシャリストが集まっていて、新しいチャレンジができるのが強みだと思います。チャレンジは、世の中からの否定や批判が付き物で、躊躇してしまうことも少なくありません。そんな中でUXDにはリスクがあってもチャレンジしていく風潮が根付いていると思います。それができるのは、起業したりフリーランスとして働いていたりなど、責任と覚悟を持っている人が集まっているのも大きいと考えます。組織の内部にいる方々だけだとやりにくいことでも、外からの目線があるからこそチャレンジできる。強い組織だと感じています。
一方で、プロフェッショナルが揃っている分、それぞれ譲れない部分もあります。リスペクトし合うことが大事ですね。僕は義理と人情を重んじるエンタメの世界で生きてきたので、効率や合理性を重視するビジネスの世界で歩んできた他のメンバーには、異色に見えているかもしれません。少し異なる目線で意見やアイデア出すことで、意外な発見や新しい価値を提供できるように、僕にしかできない役割を担っていければと考えています。
UXDセンターで今後どんなことに取り組んでいきたいですか?
新しいエンタメを作るパイオニアになりたいですね。前例のないチャレンジは、はじめは馬鹿にされるし、反対されることもあると思います。GuuGooだってそうでした。でも批判されるということは、パイオニアになれる可能性があるんです。苦しい挑戦ではありますが、新しい市場を切り拓いて、ビジネスモデルを構築していきたいです。それが実現できたら、また新しい考えを持った人たちが現れて、新たな未来が創造されるはず。そんな未来をこの目で見てみたいですね。UXDだからこそ可能性があると思うし、積極的にチャレンジしていきます。
「GuuGoo」に出演してくださっている桜 稲垣早希さんとR藤本さん
ありがとうございました!
Profile
甲田錠司UXDセンター GuuGooプロデューサー
テレビ局の制作を経て、2007年に大手芸能プロダクションに入社。数多くのアーティストや作品に関わるデジタルプロモーションを担当する。新人発掘や新規事業開発、YouTube等のメディアプロデュースからTV/WEB番組やリアルイベントの企画にも従事。自分の力で新たなエンターテインメントを生み出したいとの思いから、2017年に株式会社ピークエンタテインメントを設立。動画、音楽、イベント・舞台、メディア運用、タレント(インフルエンサー等)のマネジメント・キャスティングなどのエンタメ領域から構築するデジタルビジネスをプロデュースし、人の心に刺さるコンテンツを手がけている。
株式会社ピークエンタテインメント