EVOLOVE
「EVOLUTION×LOVE(進化する愛)」をコンセプトに新たな未来を創って行くプロジェクト
EVOLOVE「人々の暮らしを、テクノロジーで豊かにする」をミッションに掲げ、メーカーのみならず住宅事業者や通信まで、「暮らし」に関わるさまざまな企業が業界横断的に集まるLIVING TECH協会。「おうちdeおウチ Lab.」もメディアパートナーとして2022年から参画しています。
2023年3月、同協会によるオンラインカンファレンス「LIVING TECH Week 2022-2023」が、4日間にわたって開催されました。「DAY4」のメディアパートナー座談会に「おうちdeおウチ Lab.」のラボマネージャー 永井真理子さんも登壇し、他メディアのスピーカーとともに、「暮らしのスマート化」の現在地や課題、未来像について消費者参加型コミュニティを運営している視点から語り合いました。
テクノロジーによる暮らしのスマート化を、どうすればもっと身近に感じてもらえるのか。インテリアの写真を投稿・閲覧できる住まいと暮らしのソーシャルプラットフォーム「RoomClip」や、ビジネスパーソンのためのWebマガジン「@DIME」(小学館)など、それぞれ特性の異なるメディアとの座談会でしたが、その問題意識はほぼ共通していました。
最も大きな課題として共有されたのが、日本の「住まい」のスマート化が、諸外国と比較して大きく遅れをとっている点。
スマートホーム・スマート家電所有率の各国比較では、アメリカ81%、中国92%、ノルウェー66%に対し、日本はわずか13%という衝撃のデータが「Room Clip」のレポートの一環として示され、登壇者一同どよめきましたが、言い換えれば、この分野における日本の「のびしろ」は極めて大きいのだということで意見が一致しました。
とはいえ、広く普及させていくためには越えるべきいくつものハードルがありそうです。
「スマート化したところで自分には使いこなせない、という反応が非常に多いんですよね」
「スマートという言葉の持つイメージが、すでに高いハードルになっている。実はネットに繋がってさえいれば、それはもうスマートテレビと呼んでいいのですが……」
「付加価値ワードとして使いすぎたという反省もあります。プラスαの機能ではなく、生活の必需品なんだというイメージを見せていくことが大切ですね」
「スマート化」に対するユーザーの戸惑いやためらいの気持ちを丁寧に受け止めながら、いかに「暮らしを豊かにするテクノロジー」の魅力を伝えていくべきか、議論が白熱しました。
「おうちdeおウチ Lab.」の永井さんは、双方向メディアの強みである「ユーザーの声」の蓄積を丁寧にひもといた上で、「スマートホームの魅力はハードではなくソフトの部分にある。“テクノロジー”と言ってしまうと無機質なイメージになってしまうけれど、実際には暮らしの中で役割分担をしてくれる家族のメンバーのような存在感を発揮していくはず」と指摘。
セッション終了後、永井さんは「ほかのメディアの方たちと意識を共有し発信することで、それぞれのメディアの異なる切り口が見えた一方、課題に対する認識は繋がっており、お互いの持つ情報がそれぞれの認識の裏付けになったことが新鮮だった。その上で、おうちdeおウチ Lab.はとことんユーザーに寄り添っていくことに強みや特徴があるのだと再認識した」と手応えを語りました。
近い将来、暮らしのさまざまな機器やデバイスが「コネクト」された「スマートホーム」が、「標準」モデルになっていくことでしょう。その過渡期にあって、メーカー目線でなくユーザー目線で情報を発信していくメディアの存在はますます重要になっています。ユーザーフレンドリーなテクノロジーのあり方を、私たちは追求し続けます。
おうちdeおウチ Lab. ラボマネージャー 永井真理子
おうちdeおウチ Lab.は、EVOLOVEプロジェクトの一環として、様々な団体、企業とのコラボレーションを推進しております。
EVOLOVEプロジェクトとは、多くの人の暮らしを幸せに、笑顔にしたいという想いを軸に様々な企画を行う活動です。その想いに共感して頂けるみなさんとつながり、それぞれのLOVEを育み、進化させ、大きくしていく「共創プロジェクト」として2021年にスタートしました。UXDセンターは、地域、業界、世代の枠を超え、最高の笑顔を届ける感動的な共感体験を創出することをミッションとし、EVOLOVEプロジェクトを進化・拡大させていきます。